FPSを中心に気になったゲームなどを色々と紹介しているブログです。

2013年4月8日

「Far Cry 3」レビュー


「Far Cry 3」のレビューです。

  • キャンペーン
地図で敵の基地を目標に設定してから草むらや木々が生い茂る場所をコソコソと進み、基地に近づいたらカメラでどんな敵がいるのか、そして建物の配置を確認しつつマークする。それらを確認してから、スナイパーライフルで遠くから攻撃するのか、テイクダウンを狙うために近づく。これが基本的な動作になるだろう。

Far Cry 3の主人公・Jasonには元軍人なんてキャリアはない。端的に言えば一般人で、そのためかCall of DutyやBattlefieldなどのFPSをプレイした人には動作がもっさりしているように感じてしまうかもしれない。しかも武器は最初1つしか携帯できず、弾薬もほとんどまともに持ち歩けない。そして地図には表示されないエリアの方が多い。

とはいえ、それも序盤だけの悩みだ。武器や弾薬も島に生息する動物の皮を利用して持てる数を増やすことが可能だし、地図で表示されないエリアがあるのは電波塔が妨害されているのが原因で、島の各地にある電波塔を解放していくことで表示されるエリアが増えていく。Jason自身も敵を倒す/掲示板にある依頼をこなす/島に点在しているレリックや手紙などを集めることでスキルを覚えていき、次第に人間離れした動きをプレイヤーに見せ始める。たとえば足音がほとんどしない状態で敵に近づき、その倒した敵の装備を利用して離れている敵に攻撃できるし、後半にもなるとヘビーなるプレートを着込んだ敵ですらナイフ1本で始末できるようにもなる。


つまりFar Cry 3ではJason自身とJasonの装備、このふたつを強化でき、プレイヤーは強化するために自然と島を歩きまわるようになる。敵をバンバン倒したいなら銃や弾薬をできるだけ多く携帯するべきで、そうするためには動物を狩って大量に持てるようにしなくてはならない。

しかしながら電波塔の解放は上までのぼる方法は違えどそれ以外は同じなためダレてくるし、後半になると基地の解放もほぼパターン化してくる。違いはせいぜいヘビーがいるかいないかくらいだろう。ストーリーもラストはおそらく肩すかしを感じるし、すべての基地を解放した後に基地の解放をリセットできるオプションが追加されているが、そうしてまでも2回目をプレイする必要はない。

  • マルチ
日本ではかなり遅れて発売(PC日本語版は4月26日に発売)されたため、マルチプレイでマッチングできないということが多々あった。しかもできたとしても回線がよくないマッチばかりだった。プレイしたくてもできないというのが現状だろう。マップエディターが標準で実装されている上様々なモードでプレイできるだけに残念である。

  • Co-op
Co-opではキャンペーンとはまた違ったストーリーが展開され、そしてインセンスでもなければキャンペーンのように隠れる必要はない。弾薬や爆発物を補充するケースは大量に用意されているし、時々スナイパーライフルやLMG、手榴弾でどれだけポイントを稼げるかを競うシーンもある。簡単に言えば4人でお祭りのように弾薬を消費しつつ前に進むという内容だ。

ただ、4人でプレイするのが前提に設計されているようで、1人でも欠けるとクリアするハードルが高くなるし、マルチのようにプレイしている人口もそれほど多くない。個人的にはCo-opをプレイするなら友人と一緒にした方がいいだろう。ボイスチャットで他愛のない話をしながらアシストしたり蘇生されたりした方が間違いない盛り上がれるのに加えて、ステージをクリアするごとに何かしらのレコーダーが手に入り、それを解析すると経験値や各種改造された武器を使用可能になる上たまに解析時間の短縮をフレンドにわたせるからだ。